英語は道具にすぎない。道具を使いこなすために・・・・・
戦略分析・立案能力を高める統合英語訓練
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戦略分析・立案訓練ステップ
ウェブ・セミナーサイトマップにある準備パート2の正規分布と成長曲線の応用は必ず読んでください。
回帰直線9点一筆書きは説明を読んで、意味を十分理解してください。
アメリカの経済復興シナリオと戦略予測(日本語)にアクセスしてください。
予測シナリオが訓練の材料です。
英文記事を日本語で要約します。
リンク記事を読んで考えてください。その情報(ドット)が予想(回帰直線)を裏付けるものか、無関係か?あるいは予測が誤りか?
戦略分析・立案は不確実性に対する決断(度胸)の集積結果です。ブログ・コメント欄に反論、異論を書くのも訓練になると思います。

 Sec 2-4-4 American Hegemony

「アメリカは製造業の活性化を経済復興の基本戦略としている。温室効果ガスの排出削減によって低炭素社会に向けて一目散に走る。最大の競争相手は中国。その成長にブレーキをかける形で再び世界に君臨しようとしている。」これが、予測シナリオです。

オバマ大統領は訪中で何も成し遂げられなかった。多くの報道の論調です。私の予測の気候変動問題でも主導権を握るとの断定に対して、後退という見方が一般的です。今回は、アジア歴訪の報道をドットとして、シナリオ(回帰直線)との関係を検証します。
(第3回:2009.11.21 Up)
November 13, 2009 (東京)
Obama Says U.S. Seeks to Build Stronger Ties to China

日本の新聞にもスピーチ全文の翻訳がありましたので、要約も省略します。
この記事の中にスピーチのビデオがあります。それをお聞きください。
記事のニュアンスとスピーチを聞いたニュアンスに何か違いを感じるでしょうか?
それをお考えください。

尚、アメリカと中国の比較図がありますのでご覧ください。
Differences between America and China

November 14, 2009 (シンガポール)
No Formal Climate Deal in Copenhagen, Leaders Say

アジア太平洋経済協力首脳会議とは別個のオランダ首相との会議で、オバマ大統領をはじめとする各国首脳は、先週緊急会議でクリントン国務長官が述べた如く、コペンハーゲン会議は、実質的な削減が可能になる運用方法を含む今後の最終的な国際合意のための足がかりと位置づけた。

この首脳たちの見解で、コペンハーゲン会議にオバマ大統領が出席するかどうかがますます見極めにくくなった。というのは、そこで大統領が画期的なことを行うチャンスはない上に、ノーベル賞を受賞するついでにちょっと立ち寄って激励するという形が政治的に安全になると思われるからだ。

November 15, 2009 (中国)
China’s Role as Lender Alters Obama’s Visit

アメリカ最大の貸し手が中国という厳しい現実が世界覇権を目指す唯一の国中国とアメリカの関係の根本を変えてきた。その結果、オバマ大統領は中国政府を前任者のように小突き回すのでなく安心させることに時間を使うことになる。

関係の変化の例は、アメリカ政府の医療保険問題が財政赤字に影響するかもしれないというときの中国関係者との会話に端的に現れている。中国は銀行と同じように言った。「資金の援助はする。返済できるという証拠が欲しい。」

アメリカとの正面衝突を避けているように見えるが、通貨政策、核拡散、気候変動、軍事支出などの多くの分野で影響を与えようとしている中国の真意を測りかねているのがオバマ政権の実態だ。外交政策担当者は言う。「アメリカの中国との関与はテロ対策と北朝鮮に限られた狭いものになっている。中国のエネルギーや環境政策、投資や資金援助を通した東南アジア、南アジア、アフリカに対する政治的影響力の増強に対してアメリカはほとんど何もしてこなかった。中国の台頭は認めるにしても、他国の安全保障と生活を犠牲にして中国の発展も世界に対する役割もないということを中国が自覚して世界を安心させる方向に持っていくことが戦略の基本になる。」

オバマ大統領の中国訪問直前の人民日報は、「アメリカがまず安心させるべきだ、つまり中国の支配権と領土保全に対する尊重」と報じ、台湾とチベット問題に触れるなと先手を打った。

中国に安心を与えるという戦略はアメリカの衰退を認めることになるとアメリカの保守派は指摘するが、ホワイトハウスは安心を与えるのは中国であってアメリカではないと応じている。
過去、大統領の中国訪問時には、友好的な態度を示すために反体制活動家の保釈などもあったが、今回はそんなことはないと考えると政府筋は言う。

「中国人は、アメリカと互角に戦えると自信を深めている。」外交アナリストは分析している。


中国人は自信満々。

ニューヨークタイムズ特別企画
November 13, 2009
Readers in Asia: Share Your Thoughts


November 17, 2009 (中国)
China Holds Firm on Major Issues in Obama’s Visit

イランの核開発抑制交渉が進まない場合は、経済制裁を強める可能性もあるとするオバマ大統領に対して胡錦濤(フー・チンタオ)主席は制裁措置には一言も触れない。通貨問題についても、中国を動かすことはできなかったように映る。
中国は、輸出促進のために政策的に人民元をドルに均衡化させているとアメリカばかりでなくヨーロッパやアジア諸国からも強い反発を受けている。

News Analysis
November 18, 2009 (中国)
Obama’s Pacific Trip Encounters Rough Waters

金融政策(中国)、貿易(シンガポール、中国、韓国)、安全保障(日本)などの難しい現実に譲歩しなければならなかったアメリカの最初の太平洋大統領のアジア歴訪であった。

オバマ大統領の天皇に対する深いお辞儀は日本での大統領のイメージを損なうものでなかったが、米国での批判を大統領はまったく気にしていないと側近は言っている。
三宅元外交官は指摘する。「冷戦時代の同盟関係を中国の台頭によって崩れたパワーバランスのアジアでどのようにするかについてお互い真正面から向き合っていない。両国は同床異夢のような関係で、アメリカはより強くしたいと思っているが日本は逆に見える。」

APECの活躍は目覚しいものがあるが、これもオバマ大統領が好む方向ではない。気候変動に関するデッドラインが迫っているのにも関わらず、APEC首脳は大急ぎの朝食ミーティングで各国の溝を埋めることは間に合わないことにあっさり合意した。

ホワイトハウスのスポークスマンは、まるで日本やシンガポールに立ち寄らなかったかのように、「中国訪問は上手くいった。」というへんてこな声明の出し方をした。

November 17, 2009 (中国)
U.S.-China Joint Statement

第5項:”気候変動、エネルギーと環境”のみ全文翻訳します。 翻訳専門ではありませんので、組織正
式名称や専門用語が不適切かもしれません。ご承知ください。


V. Climate Change, Energy and Environment

両国は、気候変動問題が時代の大きな挑戦と認識して、建設的で実効的な対話を持ち、積極的な互
いの反応が必要であり、この挑戦に対する行動は国際的な協力が不可欠と認識し、その認識を持ち
続ける。両国は、発展途上国においては経済・社会発展の優先を尊重して気候変動問題に対処する
必要性と共に低炭素社会への移行がすべての国の経済成長と持続可能な発展を促進する機会と確
信する。


コペンハーゲン会議に関して、両国はバリ・アクションプランに沿った気候変動に関する国連枠組み協
定を十分活かした効果的で持続的な実施を積極的に推進する重要性に同意する。アメリカと中国は、
両国の状況に整合性ある十分効果的な気候変動緩和行動を取る決意を示すと同時に、気候変動に
対処する世界の能力を強める持続的な結果を生み出す役割が重要と認識する。両国はこれらの義務
を負う決意を示す。


この前提に立って、互いに最終的な法的合意に向けて努力する一方、両国はコペンハーゲンでの合
意が、差別化された責任分担と個々の持つ能力以外の共通原則に基づき、先進国の削減目標と発展
途上国の国ごとに適正な緩和行動を含むべきものと考える。(コペンハーゲンの)結果は、また、途上
国に対する財政支援の大幅アップ、技術の開発、普及および移転促進、気候変動に弱い貧困国に対
する特別の配慮、森林の保全と拡大の推進、および緩和対策、財政、技術、および能力増強対策に
関する完全な透明性が確保されるべきものであると考える。両国は、コペンハーゲンの成功に向け
て、会議までの数週間互いに及び他国と協力して作業することを確約する。


両国は、環境的な低炭素経済への移行が絶対必要なこと、クリーン・エネルギー産業が将来の両国
国民に大きな機会を与えるとの認識に同意し、今年7月の最初の米中戦略・経済対話で発表された気
候変動、エネルギーおよび環境に関する協力強化の覚書をベースに積み重ねられた政策対話と実際
的な協力の互いの努力を慶び、大統領の訪中に際して正式な合意に達した。


両国は、エネルギーと環境に関する10年枠組み(TYF)の重要性を認識した結果、清浄な大気、水、
輸送、電気および資源保全を推進するための協力を強化することを約する。TYFの下での新しい米中
エネルギー効率向上アクションプランを通して、アメリカと中国は、工業、建築物および消費者製品の
対費用効果の高いエネルギー効率改善を、技術協力、実証および政策交換によって協働して達成す
る。両国のエネルギー効率改善のためのこれまでの投資活動に特段の注意を払い、両首脳は省エネ
ルギーによって就業機会の大幅な増加と経済成長を促すことを強調する。


両国は、アメリカのエネルギー庁と中国の科学技術省および国立エネルギー管理局の間でクリーン・
エネルギー研究センター設立の協定を結んだ。センターは、両国の研究者と技師からなる共同研究開
発を円滑に進めるためのもので、同時にそれぞれの国の研究者間の交流を図るオープン・スペースと
なり、5年間最低150億円の公的・私的資金により運営され、資金は両国均等に配分される。センター
はそれぞれの国にひとつの本部を持つ。優先テーマは、建造物のエネルギー効率、クリーン・コール
およびクリーン車である。


両国は、将来両国の道路に数百万台の電気自動車が走ることを目的として米中電気自動車イニシャ
ティブ・プロジェクトを立ち上げることに合意した。両国政府は、電気自動車産業の急速な拡大を促すた
めに標準技術仕様の開発と平衡して12の都市における合同展示プロジェクトの開催を発表した。両国
はクリーン車の急速な普及を強く望んでいる。


両国は、21世紀の石炭技術の推進のためにそれぞれが努力することを歓迎する。両国は、大規模な
炭素捕捉と炭素埋没(CCS)のデモンストレーション・プロジェクトを行うこと、および直ちにCCS技術の
開発、普及、移転に関する行動を約した。

両国は、最近取り交わされた中国とアメリカの企業、大学、および研究所間のCCSおよびさらに先進
的な石炭技術に関する提携を歓迎する。


両国は、気候変動に対処する能力拡大のためのアメリカ環境庁と中国国立開発・改革委員会が結ん
だ協力覚書を歓迎する。


両国は、米中再生可能エネルギー・パートナーシップの立ち上げを歓迎する。このパートナーシップを
通して、両国は大規模な風力、太陽光、先端バイオ燃料、近代的電力網の普及への道筋を示し、ビジ
ョンを達成するための政策設計と実現ツールの協力ができる。両国のマーケットサイズから、アメリカと
中国における再生可能エネルギーの積極的な普及は世界全体の使用コストを大きく引き下げることが
できる。


両国は、米中エネルギー協力プログラム(ECP)の設立を歓迎する。この政府と産業間のパートナーシ
ップは、エネルギー安全保障を促進して気候変動対策を促進する。

ECPは、民間の資源と能力がテコとしてはたらき、クリーン・エネルギー開発・普及を加速する。

両国は、最近開催された第4回米中エネルギー政策対話と第9回米中石油・ガス産業フォーラムの結
果を高く評価し、中国の新天然ガス資源の開発促進のための米中シェイル・ガス資源イニシャティブの
立ち上げを歓迎する。米国の最新の経験を基にした、このイニシャティブは両国のエネルギー安全保
障を改善し、中国の低炭素経済への移行を支援するものである。


両国は、核エネルギーの平和的利用を目的とする国際社会の努力を推し進めるために協働する。両
国は、第3回世界核エネルギー・パートナーシップの上級委員会の最近の結論を歓迎すると共に、パ
ートナーシップが民生用核エネルギー協力のための推進方法を模索する国際枠組みを歓迎する。

両国は、核拡散リスクを抑えながら平和的原子力発電の導入のために燃料供給と揺りかごから墓場
までの安全な核燃料管理を確実なものにすることを含め、枠組みへのアプローチについて互いに協議
することに同意する。



”オバマ大統領の戦略を読む”と大上段に振りかぶり、断定的な予測を公開した手前、今回のアジア歴訪を固唾を飲む思いで見ていました。
ニューヨークタイムズも日本の報道も、オバマ大統領が得たものはほとんどないという論調でした。アメリカには、謝罪旅行、情けないという批判も相当あります。

皆さんはどのように受け取ったのでしょうか?
私は、東京でのスピーチに驚きました。
オバマ大統領のシナリオ(回帰直線)を予測しないで記事を書く記者、その記者の書く記事を情報として受け取る読者。ドットをドットとしてしか読めない。沖縄の問題、コペンハーゲンの問題、イラン制裁の問題、人民元の問題。だからすべて失敗に映る。

大国、アメリカの大統領です。しかも頭脳明晰なオバマ大統領です。世界最強のチームを率いる大統領です。遊びに来た訳ではありません。得るものはしっかり得た。それも、私の予測シナリオを凌駕する壮大なやり方で。
日本の新聞で報道されたかどうか知りませんが、共同声明文を読んでどう思われますか?
これでもオバマ大統領の中国訪問は失敗と思われますか?
予測シナリオが正しいと思っている私にはシンガポールでのコペンハーゲンの問題、そして人民元の問題もすべてオバマ大統領の戦略として説明がつきます。そして、この共同声明の持つ重み。

"a hard core message with soft outer cover"
物腰が柔らかく、丁寧な言動の中に潜む激しく厳しいメッセージ。今回のオバマ大統領の印象はこの一言に尽きます。
正直なところ、日本が心配です。予測が合っていたなどと喜んでいる場合ではないという心境です。
今年1月21日に就任以来、共和党の反対に苦しい闘いを強いられながら一直線にここまできたオバマ政権の戦略性に較べて鳩山政権に戦略はあるのでしょうか?私には未だに見えません。
中国との共同声明の内容は、日本産業にも大きな影響を与えるものが沢山あります。

その点も含めより具体的になったアメリカの戦略を保存版として記録するために、第一回目をを11月23日のブログにエントリーしました。回帰直線とドットの距離をどのように捉えているか皆さん自身と比較してください。私が正しいと思っているだけで、別の捉え方があると思います。ご遠慮なく、ブログコメント欄に投稿してください。
現在、このサイトはアップすると一日400から500のアクセスをいただいています。大変力付けられています。私には勿論、他の方の刺激になりますので、ぜひ忌憚のないご意見をお寄せください。

お知らせ
現在、移行のために2つのブログを使っています。12月一杯で旧ブログにエントリーできなくなるからです。にアクセスされている方は、今からにアクセスいただくようお願いします。

http://blog.chalaza.net/
http://stratpreneur.chalaza.net/


シンガポールでのコペンハーゲン問題が戦略的に正しいとニューヨークタイムズに投稿しました。オバマ大統領が上海に到着した頃です。アメリカ環境庁の炭酸ガス規制が鍵という見方をするアメリカ人がいるのを始めて知りました。今年の夏までは、似たような投稿をしても誰も見向きもしなかったのですが・・・。英作文の例としてこのサイトに案内しています。お読みください。ただ、アメリカのGDPを間違ってひとけた低く書いてしまいました。